

高橋 聡(タカハシ アキラ)
個人翻訳者、JTF副会長
CG以前の特撮と帽子と辞書をこよなく愛する実務翻訳者。フェロー・アカデミー講師。日本翻訳連盟(JTF)理事・副会長。学習塾講師と雑多翻訳の二足のわらじ生活と、ローカライズ系翻訳会社の社内翻訳者生活を経たのち、2007年にフリーランスに。現在はIT・マーケティングなどの翻訳を手がけており、翻訳フォーラム(fhonyaku.jp)などの翻訳者グループで情報発信も行う。共著に『翻訳のレッスン』(講談社)。訳書に『機械翻訳:歴史・技術・産業』『現代暗号技術入門』など

松浦 悦子(マウツラ エツコ)
フリーランス翻訳者
大卒後、技術翻訳、テクニカルライター、ローカライザーとして勤務の後、配偶者米国転勤帯同を経てフリーに。当初はITに関する技術寄りの翻訳が中心だったが最近は企業のWebページやブログ、プレスリリース、ウェビナーのナレーションなど、より大衆向けの英文を和訳。特に講演やインタビューなどの話し言葉を整理して日本語にする仕事が増えている。趣味は編み物、キルトなどの糸遊び。暖かい季節は浦和美園付近に出没。ワンコ2頭とさいたま市在住。
【講演概要】
実務翻訳者にとって(最近は一部の書籍翻訳者も)、CATツールは仕事に欠かせない道具である。しかし、翻訳に使うCATツールを翻訳会社に指定されることが多いわりには、作業上、ツールに関して何か要望や不都合があったときに、翻訳者がそのことを翻訳会社に伝えても、それに対するフィードバックがくることはほとんどない。そして次に似たような仕事を請け、同じツールで対応したときにまた同じような要望が生まれ、不都合が起きる…ということが繰り返されている。開発会社に翻訳者の声は届いているのだろうか…
今後のCATツールをますますより使いやすく、利便性の高い道具とするため、翻訳祭という場で、ユーザーと開発会社が直接意見を交換し合い、今後も両者をつなぎ続けるパイプを作りたいと思う。
【講演のポイント】
・ユーザー(翻訳者)がどのようにCATツールを使っているのかを知ってもらう
・CATツールに関するユーザーの疑問を開発側に答えてもらう
・CATツールに関するユーザーの要望を開発側に聞いてもらう
・開発側からユーザーへの要望を聞いてもらう
・理想的なCATツールについて話し合う
・各ツール企業者より:どのようなツールを目指して開発を進めているのか
【受講対象者】
・ユーザー(現役翻訳者・翻訳学習者)
・翻訳会社
・CATツール開発会社